
バルセロナはすべてのF1チームが冬の間のテストやシーズンを通して何千キロも走行しており、よく知っているサーキットである。このサーキットは空力が最も問われるサーキットとしても知られており、長い高速コーナーと中速コーナーがあって、クルマの真の性能が試される。長いコーナーがあるということは、タイヤに厳しいということであり、2007年には各チームはさらにターン13と14に設けられた新しいシケインにも適応しなければならない。このシケインにより、最終コーナーではクルマが互いにその距離を詰めて走りながら急激な加速をすることとなり、このカタロニアサーキットではこれまでほとんど不可能だといわれていたオーバーテイクが可能となるかもしれないのだ。
空力
このサーキットで常に鍵となるのが空力の効率である。高速コーナーがシケインになったことで、このサーキットの空力に対する要求が去年より多少は軽減された。しかしそれでもカタロニアサーキットは、まだクルマの空力性能が試される場であり、各チームとも1周を通しての競争力を得るために、ハイダウンフォースのセッティングで走るものと思われる。しかし、メインストレートから1コーナーにかけてのオーバーテイクが可能になったため、レースで力を発揮するためには、ライバルたちのストレートラインスピード次第で最適なダウンフォースのレベルを変える必要があるかもしれない。
サスペンション
サスペンションのセッティングについては、各チームとも、ドライバーにバランスのいい、反応のよいクルマを用意するためには最適な妥協点を探る必要がある。これはつまり、彼らがクルマの回頭性を重視してフロントにより固いセッティングを施すだろうということである。一方でリアはそれよりも多少ソフトなセッティングにして、低速コーナーでのトラクションを得ようとすることになるだろう。最後から2つめのコーナーとなるシケインからの脱出はメインストレートでの走行スピードに影響するので非常に重要である。クルマ同士が最終コーナーを去年よりも低速で接近して走るようになるため、シケインをうまく脱出しないとスピードに乗れずに1コーナーへの侵入で抜かれる可能性があるのだ。車高も検討すべき重要な要素である。ここは路面がスムーズなため、通常はかなり車高を低くして、最適な空力性能を得ることができるのだ。
タイヤ
カタロニアサーキットは、特に長い高速コーナーが多いため、タイヤに厳しいサーキットとして知られている。タイヤに高い負荷がかかることになり、高速の右カーブが多いため、特に左のフロントタイヤの負担が大きい。従って、各チームともロングランを行ってタイヤの磨耗やデグラデーションの状況を調べ、レースの大部分をどのタイヤで走るべきかを検討することになるだろう。2007年のブリヂストンのミディアムコンパウンドとハードコンパウンドのタイヤがこのレースでは使われることになっており、これらのタイヤを使ったテストがレース前には集中的に行われていた。