
ルノー離脱の噂が絶えないネルソン・ピケは、同チームと自らのマネージャーでありチーム代表でもあるフラビオ・ブリアトーレを痛烈に批判した。ピケは発表した声明文の中で「フラビオ・ブリアトーレは死刑執行人だ」と怒りを露にしている。
ピケはルノーチーム内での自らの立場とブリアトーレに対する批判を声明文として発表し、シーズン中にチームを離脱する可能性があることをほのめかした。
「僕は、ルノーF1チームから現在のF1シーズンで僕のドライブをやめさせようとする意図があるという通知を受け取った。このような通知を受け取ったことは言うまでもなく非常に残念なことだけど、僕を応援してくれる小さなグループや僕と一緒にルノーF1で働いている人たちには感謝したい。でも、同時に僕のキャリアの中で最悪な時期が終わろうとしていることに安堵しているし、ここを去って自分のキャリアを適切なトラックに移し、速くて勝てるドライバーとしての名声を回復することができることにも安心している。僕はチームプレーヤーであり、キャリアの中で僕の特性と才能を裏付けてくれる人がたくさんいた。残念ながら、僕のF1でのキャリアに最も影響を与えた人たちは除くけれどね」
「F1への道のりは常に厳しいものなんだ。だから、父も僕もフラビオ・ブリアトーレと契約を交わした。彼は必要な全ての契約とマネージメントスキルに対して最高の選択肢だったからね。残念ながら、それが僕の暗黒のキャリアのスタートだった。テストドライバーとして1年を過ごし、その時はほんの一握りのテストしかできなかった。次の年はルノーのレースドライバーとして1年がスタートした。シーズン序盤が過ぎると奇妙な状況が起こり始めた。F1初心者として、僕は目標にたどり着くための手助けとしてチームから多大なサポートと準備が期待できたはずだった。その代わりに僕は『もう1台のクルマをドライブする人』として追いやられ、全く見向きもされなかった。それに加えて、予選やレースの15分前に僕のマネージャーでありチーム代表(ブリアトーレ)が、いい結果が残せなくても別のドライバーが準備している、と言って何度も僕を脅してきた。結果を出す以前に、脅しなんて全く必要なかったんだ。2008年は19ポイントを獲得して2位表彰台を1回獲得し、ブラジル人F1ドライバーの中で最高のデビューイヤーを過ごしたんだからね」
「2009年シーズンも再びブリアトーレは僕のマネージャーでありチーム代表でもあったけれど、彼は全てが変わるだろうと約束した。僕は関心を得られると思った。そんなことは決してなかったけれど、チーム内で『少なくとも平等の扱い』は受けられるだろうと思ったんだ。彼はパフォーマンスに応じた契約をさせ、シーズン中盤までにフェルナンド・アロンソの獲得ポイントの40%を獲得するように要求した。2度のワールドチャンピオンであり、本当に素晴らしいドライバーであるフェルナンドと一緒にドライブしているけれど、僕には自信があったんだ。もし同じコンディションだったら、契約上必要な40%のポイントを簡単に獲得できただろうね」
「残念ながら、約束は再び現実にならなかった。フェルナンドが新車で3839kmを走行しているのに対して、僕は2002kmしか走らなかった。たった3日間の僕のテストはドライで、フェルナンドのテストの1日はウェットだったのにね。僕はハードタイヤを履いた重いクルマで、ほとんど初日(トラックが低速で信頼性が乏しい日)か天気の悪い日しかテストができなかった。フェルナンドはソフトタイヤを履いた軽いクルマで、ドライでコンディションのいい日に走行していた。だから、僕には僕たちが使っている予選システムに向けた準備のチャンスなんてなかったんだ。今日のF1では1位と15位の差が時々1秒以内になることがある。それは、0.2秒か0.3秒の差で8位を獲得できることを意味しているんだ」
「更に、シーズン中のテスト禁止の影響でクルマの開発はレースごとに行われている。今年走った最初の9レースのうち、4レースでフェルナンドは大幅なクルマのアップデートを行ったけれど、僕にはなかった。このようなレースで自分はチームメイトよりも1周あたり0.5秒から0.8秒も遅いということをルノーのエンジニアから教えてもらったよ。ドイツGP(僕が予選でチームメイトを倒した)を見てみると、予選でこのアドバンテージがあったら、僕は10位ではなくて5位に入れただろう。レースでもこの差があれば、チームメイトよりも前でフィニッシュできたと思うし、シルバーストンでも同様に彼はアップデートしていたのに僕はしていなかったんだ」
「僕は自分の才能とパフォーマンスに疑いの余地がないと信じている。これまで悪い結果を残してきたことなんてなかった。僕の歴史を知っている人なら誰もがF1での結果が僕の履歴書や能力に見合っていないとわかっているだろう。これまでの2シーズンで立ち向かわなければならなかった状況は、控えめに言っても本当におかしい。全く信じられないような出来事が起こっているんだ。もし今説明が必要ならば、それは過去2年間の不公平な状況のせいだと確信している。マネージャーを持つということはチームの一員になることであり、パートナーになるということだといつも信じてきた。マネージャーは相手を励まし、相手をサポートし、チャンスを与えるものだ。でも僕の場合はその逆だった。フラビオ・ブリアトーレは僕の死刑執行人だった」
「プレッシャーにさらされるのは初めてじゃない。キャリアを通して批判されてきたし、自分の名前のせいで多大な期待をかけられたりもした。これまでに僕は常にそういった期待に応えてきたし、凌ぐことさえもあった。今までは自分を守る必要性を感じたことがなかったし、噂や批判に抵抗することもなかった。僕は真実を知っていたし、レースに集中したかったからね。そして、全く影響を受けることもなかった。幸いにも、今はキャリアを通して僕を支えてくれた人たちに、自分に合ったトラックに戻り、公平でポジティブな新しいF1キャリアに向けた選択肢について考えていることを伝えることができるよ」
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